GarageHotels合同会社では、社会にさまざまな形で貢献する機会を大切にしています。新しい価値を生み出す小さな発想や挑戦の芽を育み、次の世代へとつなぐことは、私たちが属する社会の大切な役割であり、私たち自身もその一端を担いたいと考えています。
そんな思いを持っているなか、2024年の年末、高校の同窓会で幹事を務めたことがきっかけとなり、ある再会がありました。秋田県立新屋高校の校長先生であり、私が高校時代に英語を教わった恩師との再会です。そこからご縁がつながり、三菱みらい育成財団から助成を受け推進されている「アントレプレナーシップ教育」の一環として、私が講演を行うことになったのです。
依頼の内容は「次世代を担う若者たちに、起業家としての経験談を話してほしい」というものでした。起業や新しい事業に挑戦してきた私自身の経験を通じて、彼らが未来を切り拓く力を育む一助になれればという想いで臨むことにしました。
講演ではスライドで私の経歴を示しながら、自分自身について堀下げてお話をさせていただきました。
このモチベーション曲線は、私が生まれてから今までどのような気持ちの浮き沈みがあり、何をきっかけに起きたものなのかということを表したものです。大学時代、就職活動の際に作成し、自分自身を振り返る上で非常に参考になったことから、こちらに沿って紹介を行いました。
失敗や葛藤がたくさんあったこと、そしてその度にどのような思いで乗り越えてきたかも具体的にお話しすることで、学生の皆さんによりリアルに感じていただけたのではないかと思います。
その中で高校生のみなさんへ大切にしてもらいたいメッセージを、最後に3つお伝えしました。
○少しでも興味があることには挑戦してみること。そして一度挑戦したら目標を立ててやり切ること。
挑戦はやってみなければ分からないことばかり。失敗もまた成長の糧になりますが、途中でやめてしまうと「逃げ癖」がついてしまいます。小さなことでも「やり切った」という経験は自信となり、次の挑戦を支える力になります。
○何事をするにも周りからの協力があるからこそ成り立つ。
特別何かに秀でている人は一握りであり、色々な方に助けていただくことで、自分自身が成長し、前に進むことができます。
○起業がすべてではないということ。
起業は「0から1を生み出すこと」だけが価値ではありません。人を支える立場も、組織の一員として活躍することも、同じように価値があります。どの道を選んでも正解であり、大切なのはその選択を後悔しないことです。
このメッセージは、単に“起業”をテーマにしたものではなく、「これからの人生をどう切り拓いていくか」という普遍的な問いかけでもあります。これは、「アントレプレナー教育」の目的である、“社会課題を発見し、解決に向けて挑戦する力を育む”という部分にも通じると考えています。
以上をお話し、無事講演を終えることができました。
講演後に高校生の皆様からアンケートにて感想をいただいております。
一部抜粋し、掲載したいと思います。
今回、率直な感想や意見をいただく中で
「挑戦してみたい気持ちが強くなった」
「自分の好きなことを大事にしたい」
「起業だけがゴールではないという言葉が印象に残った」
といった声を多くいただき、講演をした意味を改めて感じています。
若い皆さんがこれから進む道のりは決して一つではありません。大切なのは、自分が興味を持てることにまず挑戦してみること、そして続ける過程で自分の目標を見つけ、磨き上げていくこと、さらには周りを巻き込み、物事を進め、そして感謝を忘れないことです。
そんな高校生の皆さんの挑戦が実を結ぶには、支え、後押しする社会の存在が必要不可欠です。私は今回のような機会を通じて、若い世代がより自由に挑戦できる環境づくりに少しでも貢献したいと考えています。この講演が、その一助となり、皆さんが自らの夢やアイデアを社会に向けて形にしていくためのきっかけになれば、これ以上の喜びはありません。
未来は、今日を生きる皆さんの中にあります。社会に属する一人として、そして次の世代を応援する立場として、これからもその成長を心から支えていきたいと思います。
これからの未来をつくる高校生のみなさんが、それぞれの道で力強く羽ばたいていくことを願っています。